朝、子どもの体が熱い。でも今日はどうしても休めない仕事がある……。共働き家庭なら、一度はこんな朝に頭を抱えたことがあるのではないでしょうか。
わが家は横浜市でフルタイム勤務をしながら、小学1年生の長男と保育園に通う次男を育てています。インフルエンザや胃腸炎がはやる冬を前に、「いざというときの預け先」として病児保育について、横浜市の公式情報を中心に調べてみました。
病児保育は「熱が出た当日に慌てて調べる」と間に合わないことが多い仕組みです。元気なうちに準備しておけることをまとめたので、同じように不安を感じている方の参考になればうれしいです。
- 病児保育と病後児保育の違い
- 横浜市の病児保育の対象年齢・時間・利用料
- 事前登録から利用当日までの流れ
- 元気なうちにやっておきたい準備リスト
- 病児保育が使えないときの「次の手」
- 病児保育を登録したのに使わなかった、わが家の本音
病児保育と病後児保育はどう違う?
名前が似ていてまぎらわしいのですが、ざっくり言うと「どの段階の子どもを預かるか」が違います。
| 病児保育 | 病後児保育 | |
|---|---|---|
| 預かる子ども | 病気の最中(熱がある・せきが出ているなど) | 回復期(治りかけだが、まだ集団生活は難しい) |
| 主な場所 | 医療機関に併設された保育室が多い | 保育所や医療機関などに併設されていることが多い |
| こんなときに | 発熱したその日・翌日 | 熱は下がったけれど、登園許可が出るまでの数日 |
横浜市では「病児保育事業」と「病後児保育事業」がそれぞれ用意されていて、市の公式サイトでも別のページで案内されています。「熱が出た当日に預けたい」なら病児保育、「回復期の数日を乗り切りたい」なら病後児保育、というイメージで調べると探しやすいと思います。
横浜市の病児保育の基本情報
横浜市の公式サイト(2026年10月に確認)で案内されている内容をまとめると、次のとおりです。
| 対象年齢 | 生後6か月〜小学校6年生 |
|---|---|
| 保育時間 | 月曜〜金曜 8:30〜18:00(土日祝・年末年始などはお休み) |
| 利用料(1日) | 2,000円(生活保護世帯・市民税非課税世帯・ひとり親家庭等福祉医療証の交付世帯は0円。証明書類が必要) |
| 定員 | 施設ごとに4〜13名 |
| 対象になる病気 | 通常の外来で治療できる病気(はしか・はやり目・新型コロナなど感染力の強い病気は対象外) |
見落としがちなのが、小学6年生まで対象になっていること。保育園の子のための制度と思われがちですが、小学生も利用できます。わが家のように長男が小学生になった家庭でも、知っておきたい制度です。
ちなみに長男は、小学生になってから体調不良で休んだことはまだほとんどありません。ただ、学級閉鎖など、本人は元気なのに休みになってしまうことはこれから多々ありそうで、ヒヤヒヤしています。
また、食事は病状に合わせたお弁当を持っていくか、有料で用意してもらう形とのこと。おむつや離乳食が足りなくなった分も有料になるそうなので、持ち物は施設ごとに確認しておくと安心です。
事前登録から利用当日までの流れ
横浜市の病児保育は、大きく分けて4つのステップで利用します。
ステップ1:施設ごとに事前登録
ここがいちばん大事なポイントです。使いたい施設ごとに、あらかじめ登録が必要です。横浜市には「一時預かり・病児保育WEB予約システム」があり、対応している施設はWEBで登録・予約ができます。WEB予約に対応していない施設は、登録票を施設に直接提出する形です。
市の案内では、WEB予約に対応しているのは病児保育施設の一部で、病後児保育施設は全施設が対応しているとされています。どの施設がどちらの方式かは公式サイトの施設一覧で確認できます。
ステップ2:かかりつけ医の診察
利用する日は、まずかかりつけ医などで診察を受け、「利用連絡書」を書いてもらいます。市の案内によると、休日急患診療所や夜間急病センターでは原則として作成できないそうなので、「夜に熱が出て夜間救急に行ったから、翌朝そのまま病児保育へ」とはいかない点に注意が必要です。
ステップ3:予約
予約方法は施設によって異なります。定員を超えている場合や、子どもの症状によっては預かってもらえないこともあるとのこと。複数の施設での重複予約は控えるよう案内されていて、使わなくなったときは早めにキャンセルの連絡を入れるのがマナーです。
ステップ4:利用当日
当日は、医師が書いた利用連絡書と、利用申込書を施設に提出します。お迎えは閉室時間(18:00)を過ぎないように、と市の案内でも強調されていました。職場から施設までの移動時間も、あらかじめ計算しておくとよさそうです。
わが家の場合:病児保育は登録したけど、一度も使わなかった
正直に書くと、わが家は長男のときに病児保育の登録はしたものの、一度も利用しませんでした。子どもが熱を出したときは、基本的にわたしが仕事を休んで看病しています。
使わなかった理由
理由はいくつかあります。
- 病児保育の施設まで、少し距離があった
- 利用する日に、かかりつけ医に書類(利用連絡書)を書いてもらう必要がある
- 有給休暇が使えるので、休んだほうが早いと感じた
熱が出た朝に、病院で診てもらって、書類を書いてもらって、少し離れた施設まで連れていく……。そう考えると、わが家にとっては少し敷居が高かったのが正直なところです。
たいたいくまもう少しハードルが低ければ、使ってみたいなと思っています
ただ、長く休まなければいけないときには、病児保育があると助かると思います。冬のインフルエンザなどで数日休みが続きそうなときの「保険」として、登録だけでもしておく価値はありそうです。
元気なうちにやっておきたい準備リスト
口コミを見ていると、「いざ使おうとしたら登録していなかった」「当日の朝に電話したらもう満員だった」という声が多く見られました。冬の流行シーズンは特に予約が埋まりやすいと言われています。子どもが元気なうちに、次のことを済ませておくと安心です。
- 自宅・職場・保育園や学校から通いやすい施設を2〜3か所ピックアップする
- 各施設の予約方法(WEBか電話か)と受付開始時間をメモしておく
- WEB予約システムのアカウントを作り、事前登録を済ませる
- きょうだいがいる場合は、子どもそれぞれの登録が必要か確認する
- かかりつけ医の診療開始時間を確認しておく(診察→病児保育の順番になるため)
- 持ち物(着替え・お弁当・飲み物・おむつなど)を施設ごとに確認する
- パートナーと「どちらが診察に連れていくか」「お迎えは誰か」を話し合っておく
朝は「熱を測る→かかりつけ医の受付→診察→病児保育室へ」と移動が続くので、出勤時間はどうしても遅くなりがちです。病児保育を使う日は「半日だけ在宅勤務にする」「午前休をとる」と決めている家庭も多いようです。わが家も冬本番の前に、こうした朝の段取りを考えておきたいところです。毎日の朝の流れについては共働き家庭の1日のルーティンの記事でも紹介しています。
病児保育が使えないときの「次の手」
病児保育は便利な制度ですが、満員だったり、感染力の強い病気で対象外だったりと、使えない日もあります。ほかの選択肢も知っておくと、気持ちに余裕が持てます。
子の看護等休暇を使う
2025年4月の育児・介護休業法の改正で、「子の看護休暇」は「子の看護等休暇」になり、対象が小学校3年生の修了までに広がりました。病気やけがの看病だけでなく、感染症による学級閉鎖や、入園式・入学式などの行事でも使えるようになっています。日数は子ども1人なら年5日、2人以上なら年10日が基本です。有給か無給かは会社によって違うので、就業規則を一度確認しておくとよいと思います。
わが家も、子の看護休暇を使ったことがあります。
わたしの仕事は相手がいる仕事なので、前もってわかっている休みなら大丈夫なのですが、急に休まなければいけないときは引き継ぎが大変で、かなりストレスがたまります。
子どもの看病が優先なのに、つい仕事のことを考えてしまう。休んだあとも、もやもやが続く。これは、ワーママなら誰しもが感じることかもしれません。



看病が一番大事なのに、仕事のことが頭から離れないんですよね…
2025年の法改正で、学級閉鎖でも看護等休暇が使えるようになったのは、小学生がいる家庭には心強いポイントです。
民間の病児シッターを検討する
自宅に来てもらえる病児対応のベビーシッターサービスもあります。料金は施設型の病児保育より高めになることが多いようですが、「子どもを連れて外出しなくていい」「土日も対応している会社がある」といった点が口コミでは評価されていました。勤務先の福利厚生でシッター代の補助が使える場合もあるので、総務の窓口に確認してみる価値はありそうです。
祖父母や家族に頼る
近くに頼れる家族がいる場合も、急にお願いするより「この時期はお願いするかもしれない」と前もって伝えておくほうが、お互いに気持ちよく頼りやすいという声が多く見られました。
冬の流行シーズン前にできること
そもそも体調を崩しにくくする工夫も、預け先の準備と同じくらい大切です。インフルエンザの予防接種は、2回接種の場合は間隔をあける必要があるので早めの予約がおすすめです。詳しくは子どものインフルエンザ予防接種の記事にまとめています。
また、冬は空気が乾燥してのどを傷めやすい季節。加湿器を使うなら、子どもがいる家庭では置き場所や方式選びも気をつけたいところです。子どもがいる家の加湿器の選び方も参考にしてみてください。
※この記事は横浜市の公式情報や一般的な情報をもとにまとめたもので、医療的な判断の代わりになるものではありません。子どもの症状が心配なときは、かかりつけ医に相談してください。
病児保育のよくある質問
- 横浜市の病児保育は何歳まで使えますか?
-
生後6か月から小学6年生までが対象です。保育園の子どもだけでなく、小学生も利用できます。
- 横浜市の病児保育の利用料はいくら?
-
1日2,000円です。生活保護世帯・市民税非課税世帯・ひとり親家庭等福祉医療証の交付世帯は0円です(証明書類が必要)。
- 夜間救急で診てもらった翌朝に病児保育を使えますか?
-
利用には医師の「利用連絡書」が必要ですが、休日急患診療所や夜間急病センターでは原則として作成できないと案内されています。かかりつけ医などで診察を受ける必要があります。
- 子の看護等休暇は小学生でも使えますか?
-
2025年4月の法改正で、対象が小学校3年生の修了までに広がりました。病気やけがの看病のほか、学級閉鎖や入学式などの行事でも使えます。有給か無給かは会社によって違います。
まとめ:病児保育は「元気な日」に準備するもの
- 病児保育は病気の最中、病後児保育は回復期の子どもを預かる制度
- 横浜市の病児保育は生後6か月〜小学6年生が対象。利用料は1日2,000円(減免あり)
- 施設ごとの事前登録が必要。当日はかかりつけ医の利用連絡書も必要
- 使えない日に備えて、子の看護等休暇・病児シッター・家族の協力も考えておく
子どもが熱を出した朝は、親も心に余裕がなくなりがちです。だからこそ、元気な今のうちに登録と段取りを済ませておくのがいちばんの近道だと感じました。わが家も冬本番の前に、近くの施設の情報をもう一度確認しておこうと思います。施設の情報や料金は変わることがあるので、最新の内容は横浜市の公式サイトや各施設のホームページでご確認ください。

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