年末が近づくと、「ふるさと納税、今年はまだ何もしていない…」と気になり始める方も多いのではないでしょうか。返礼品といえばお肉やお米のイメージが強いですが、最近は旅行先で使える宿泊券や旅行クーポンを選ぶ人も増えているようです。
小学1年生の長男と保育園に通う次男を連れて旅行するとなると、宿泊費はどうしても大きな出費になります。「ふるさと納税と子連れ旅行を組み合わせられないかな?」と気になったので、旅行系の返礼品の種類や、子連れならではの注意点を調べてまとめてみました。
わが家では、ふるさと納税は夫がしています。ふだん選んでいるのは、お米、魚の切り身、トイレットペーパーなど、毎日の生活で使うものが中心です。今年もちょうど、これから返礼品を探そうとしていたところでした。
たいたいくまわが家のふるさと納税は、いつも食品や日用品です
- ふるさと納税の旅行系返礼品は大きく3タイプ(予約サイトのクーポン型・旅行会社のクーポン型・宿泊券型)
- タイプごとの違いと、子連れ旅行で選ぶときのポイント
- 子ども料金・添い寝・有効期限など、寄付する前に確認したいこと
- 2025〜2026年のルール変更と、年末までに寄付するときの注意点
そもそもふるさと納税で旅行はできる?
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすると、自己負担2,000円を除いた金額が所得税・住民税から控除されるしくみです(控除される額には上限があります)。寄付のお礼として、その自治体の返礼品を受け取ることができます。
返礼品は「寄付額の3割以下」「その地域に関係するもの(地場産品)」というルールがあり、その自治体にある宿で使える宿泊券・旅行クーポンも返礼品として認められています。つまり、「行きたい場所の自治体に寄付して、そこでの宿泊に使う」という形なら、旅行にもふるさと納税を活用できるということです。
ポイントは、どこでも使える旅行券ではなく、寄付した自治体の中の対象施設でしか使えないという点。行き先と宿の目星をつけてから寄付する、という順番が大切になります。
旅行系の返礼品は3タイプ|違いを比較
調べてみると、旅行に使える返礼品は大きく次の3つに分けられるようです。
| タイプ | 主な例 | 使い方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 予約サイトのクーポン型 | 楽天トラベルクーポン(楽天ふるさと納税)/じゃらんふるさと納税クーポン(さとふる)など | 寄付後に届くクーポンを、予約サイトで対象の宿を予約するときに使う | ふだんから楽天トラベルやじゃらんで宿を探している人 |
| 旅行会社のクーポン型 | JTBのふるさと納税旅行クーポン、ふるなびトラベルなど | 電子クーポンやポイントを、提携する宿や旅行商品の支払いに使う | ツアーやプランを比べながら決めたい人 |
| 宿泊券型 | 特定のホテル・旅館の宿泊券、ホテルグループの宿泊ギフトなど | その施設に直接予約して、チェックイン時などに券を使う | 泊まりたい宿がすでに決まっている人 |
それぞれの特徴を、子連れ目線で見ていきます。
予約サイトのクーポン型
楽天ふるさと納税の「楽天トラベルクーポン」は、寄付した自治体にある対象の宿を楽天トラベルで予約するときに使えるクーポンです。ほかのクーポンと組み合わせられる場合があることや、宿を先に予約しておいてあとからクーポンを適用できるケースがあることが紹介されています。
また、さとふるとじゃらんnetが提携した「じゃらんふるさと納税クーポン」も、2026年10月1日から提供が始まったと発表されています。開始時点で全国565の自治体が対象とのことです。
子連れで使いやすいと感じるのは、ふだんの宿探しと同じ画面で、子ども料金や添い寝の条件を確認しながら予約できる点。キッズルームや和洋室など、子連れ向けのプランも同じように探せます。
旅行会社のクーポン型
旅行会社が扱う電子クーポンやポイント型の返礼品です。提携している宿や旅行商品の中から選べるため、交通と宿をセットで考えたい人にも向いていると言われています。サービスによっては有効期限がない、または長めと紹介されているものもあり、「子どもの行事が多くて予定を立てにくい」という家庭には安心材料になりそうです。
宿泊券型
特定のホテルや旅館の宿泊券です。「いつか泊まってみたい宿」が決まっている場合には分かりやすい反面、使える施設が限られるので、子どもの年齢や家族の予定に合うかを寄付前によく確認したいところです。紙の宿泊券が郵送で届くタイプもあるので、なくさないように保管場所を決めておくと安心です。
子連れ旅行で使うなら確認したい5つのこと
ここからは、子連れならではの注意点です。大人だけの旅行より確認ポイントが増えるので、寄付する前にチェックしておきたいことをまとめました。
1. 子ども料金・添い寝の扱い
宿によって、小学生は大人と同じ料金、未就学児は食事・布団の有無で料金が変わる、添い寝なら無料…など、子ども料金のルールはさまざまです。クーポンで支払えるのは予約の合計金額であることが多いですが、念のため子どもの分も含めた金額で使えるかを確認しておくと安心です。子ども料金の区切りについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ 子どもの旅行代金、添い寝は何歳まで無料?「子ども料金」の区切りをまとめました
2. 有効期限と使える期間
有効期限はサービスや返礼品によってかなり違うようです。数か月以内に使う必要があるものもあれば、数年使えるものもあると紹介されています。「クーポンが届いた日から」なのか「寄付した日から」なのかも含めて、寄付する前に必ず確認しておきたいポイントです。
子どもがいると、運動会や発表会、習い事の試合などで週末の予定が埋まりやすいもの。期限ギリギリで「行ける日がない!」とならないよう、旅行時期をざっくり決めてから寄付するのがおすすめと言われています。
3. 冬休み・年末年始は料金が上がる
子連れで動きやすい冬休みや年末年始は、宿泊料金が高くなりやすい時期です。クーポンの額で足りる想定でいたのに、日程を決めたら差額が大きかった…ということもありそうです。予約の時期や料金が上がりやすい日程は、こちらの記事でまとめています。
▶ 冬休み・年末年始の子連れ旅行、予約はいつまでに?料金が高い日程と安く泊まるコツ
4. クーポンの単位と「おつり」
クーポンは5,000円単位・1万円単位などで発行されることが多く、宿泊代金がクーポン額を下回っても、差額は戻ってこないのが一般的なようです。子連れの家族旅行では宿泊費がクーポン額を上回ることのほうが多いかもしれませんが、組み合わせ方は事前に確認しておきたいところです。
5. キャンセルしたときの扱い
子どもの急な発熱など、子連れ旅行にキャンセルはつきものです。予約をキャンセルしたときにクーポンが戻るのか、期限はそのままなのかは、サービスによって扱いが違う可能性があります。キャンセル規定とあわせて確認しておくと安心です。
2025〜2026年のルール変更もチェック
ふるさと納税は、ここ数年でルールの見直しが続いています。旅行系の返礼品を考えるうえで知っておきたい変更をまとめました。
| 時期 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 2025年10月〜 | ふるさと納税サイトが独自に付けていたポイント付与が禁止に |
| 2026年10月〜 | 返礼品・送料・サイト手数料などに使える経費の上限がさらに引き下げられ、返礼品の内容や必要な寄付額が見直される可能性があると報じられている |
「去年と同じ返礼品を選ぼうとしたら、内容が変わっていた」ということもあるかもしれません。旅行クーポンについても、寄付額とクーポン額の割合や対象施設は、寄付する時点の最新情報を確認するようにしたいですね。
年末までに寄付するときの注意点
ふるさと納税は、1月1日〜12月31日に寄付した分が、その年の控除の対象になります。12月は駆け込みで寄付する人が多い時期なので、次の点に気をつけておきたいところです。
- 控除の上限額を先に確認する:年収や家族構成で変わるため、各サイトのシミュレーションで目安を出しておく。16歳未満の子どもは扶養控除の対象外のため、上限額への影響は小さいと言われています
- 支払い方法によっては反映が遅れる:年末ぎりぎりはクレジットカードなど、当日扱いになる方法を選ぶのが安心とされています
- ワンストップ特例の申請期限:確定申告が不要な会社員などで、寄付先が5自治体以内なら利用できる制度。申請書は翌年1月10日必着が目安です
- 旅行の予定と期限を照らし合わせる:年末に寄付したクーポンを、いつの旅行で使うかイメージしておく
ちなみに、年末に人気の返礼品といえばおせちやお肉などの食品も定番です。おせちの選び方はこちらにまとめています。
▶ 子どもがいる家庭のおせち、予約はいつから?和風・洋風・オードブルを比較
子連れの宿選びは「先に宿、あとで寄付」が安心
調べてみて感じたのは、子連れ旅行でふるさと納税を使うなら、「寄付してから宿を探す」より「泊まりたい宿を決めてから、その自治体に寄付する」ほうが失敗しにくいということです。
子連れの宿選びでは、キッズスペースや室内プールの有無、大浴場の年齢制限、食事の形式など、大人だけの旅行とは違うポイントがたくさんあります。わが家が実際に泊まった宿の中から、館内で遊べる宿をまとめた記事もあるので、行き先を考えるときの参考にしてみてください。
冬の旅行の持ち物はこちらにまとめています。
▶ 冬の子連れ旅行の持ち物リスト|温泉・雪のある地域・飛行機で何を足す?
ふるさと納税×子連れ旅行のよくある質問
- ふるさと納税の旅行クーポンはどこでも使える?
-
寄付した自治体の中にある対象施設でしか使えません。泊まりたい宿を決めてから、その自治体に寄付する順番が安心です。
- 子どもがいると、ふるさと納税の上限額は下がる?
-
16歳未満の子どもは扶養控除の対象外のため、上限額への影響は小さいと言われています。実際の上限額は、各サイトのシミュレーションで確認してください。
- 2026年のふるさと納税で変わったことは?
-
2025年10月から、ふるさと納税サイト独自のポイント付与が禁止されました。2026年10月からは、自治体が使える経費の上限が引き下げられ、返礼品の内容が見直される可能性があります。
- 年末ぎりぎりに寄付するときの注意点は?
-
1月1日〜12月31日に寄付した分がその年の対象です。支払い方法によっては反映が遅れることがあるので、当日扱いになる方法を選ぶのが安心です。ワンストップ特例の申請書は翌年1月10日必着が目安です。
まとめ
ふるさと納税の旅行系返礼品について、調べた内容をまとめます。
- 旅行に使える返礼品は「予約サイトのクーポン型」「旅行会社のクーポン型」「宿泊券型」の3タイプ
- 使えるのは寄付した自治体の中の対象施設だけ。行き先と宿を決めてから寄付するのが安心
- 子連れなら、子ども料金・有効期限・料金が上がる時期・おつり・キャンセル時の扱いを確認
- 2026年10月から経費のルールが厳しくなり、返礼品の内容が変わる可能性も
- その年の控除は12月31日の寄付分まで。上限額と支払い方法は早めに確認
「今年のふるさと納税、何にしよう」と迷っている方は、次の家族旅行の行き先から逆算して選んでみるのもひとつの方法かもしれません。返礼品の内容や対象施設、有効期限は変わることがあるので、最新の情報は各ふるさと納税サイト・自治体の公式サイトでご確認ください。

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